例会のお知らせ|矯正歯科の診断・治療法をお探しの方は日本フェイシャルオーソトロピクス研究会まで

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John Mew 来日講演会

2021年6月16日

今年の大きなイベント、Dr. John Mew 講演会(12/6)、オーソトロピクスデイ(12/7)、お陰さまをもちまして無事盛況に終えることができました。

多くの小児歯科・矯正歯科専門医、一般歯科医師の方々にご参加いただき、役員会一同、厚く御礼申し上げます。

オーソトロピクスデイでは、John Mew 先生の基調講演と、オーラルポスチャーを是正し顔の成長を安定誘導させる装置の調整実習が行われました。基調講演では、(1)乳児期に半ば常識的に行われているSpoon feeding の為害性、(2)母乳保育期間の短か過ぎる問題、(3)ハウスダストが充満する室内に暮らす時間が長いことなどに起因する子どもたちのアレルギー性鼻炎の増加‥‥等々が、そもそもの不正咬合の起因あるいは大きな原因をなすことが解説されました。

そのほかTotal Orthotropics とFunctional Orthotropics の概念の違いも説明されました。

Functional(機能的)とは、機構(機能と構造)の概念の一端を指すもので便利な言葉である反面、臨床者によって捉え方がまちまちで、きわめて曖昧、かつ、ぼんやりした概念を想望させる(一癖ある)言葉です(笑)。

「曖昧であっても、概ねの方向性に誤りがなければ、Muscle tone のもともとしっかりとした子どもたちには、顔貌や歯列の安定的な成長を補助できるので、それはそれでよしとしようではないでしょうか・・・・・」、そのような実情的な歯科界の情勢について、John Mew 先生は柔和な方針を示していました。

そして恒例の研究会会員による症例発表多数、なかなか好評でした。

「オーソトロピクス」の概念が提唱されて、およそ50 年が経ちます。

日本における長期の(20 年以上)臨床成果がようやく本会からも報告されるようになり、5歳から8 歳くらいにかけて行われる早期治療の大切さが、歯科界に「正しく」普及することが期待される次第です。