研究会のご紹介|矯正歯科の診断・治療法をお探しの方は日本フェイシャルオーソトロピクス研究会まで

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自然成長誘導法ならびに本研究会のご紹介

ほかの治療との違い

「オーソトロピクス」とは、子どもたちの顔の成長を保全して促すということを目的とし、呼吸・嚥下・口唇・頬・舌などの「オーラルポスチャー」を整える矯正歯科の診断・治療法のことです。
これまでも優れている治療法や装置は、子どもたちの顔の成長を妨げないような配慮がされています。ところが、扁桃肥大や慢性的な鼻づまりなどの耳鼻科系の病気があったり、もともと顔の骨格を支える筋肉パターンが弱かったりすると、顔の成長が前方ではなく下方に向かう傾向があり、矯正治療によって助長されてしまうことがあります。
オーラルポスチャーが安定すれば歯列と顔全体の成長に良い影響を与えると考えられています。オーソトロピクスは、不正咬合の改善に向けて一歩踏み込んだ治療システムなのです。

イギリスのジョン・ミュー氏が提唱した「Natural Growth Guidance(自然成長誘導法)」についてもお話ししつつ、「日本フェイシャルオーソトロピクス研究会」の沿革と現在の活動についてご紹介します。

第一人者「John Mew」とは

1928年にイギリスで生まれたジョン・ミュー氏は、University College Londonを卒業し、口腔外科医として従事。外科矯正を多く手がけ、父の矯正歯科診療所を継ぎました。そして、上顎側方拡大の維持や、顔貌に関する軟組織のバランスと骨格・歯列形態の関係について、治験例の検討と研究を重ねます。その結果、従来の顔の成長を阻害する治療とは一線を画す臨床体系を築きました。
その後、世界各国で講演活動を行い、現在もロンドンで地域の専門開業医として臨床を実践しています。

「オーラルポスチャー」と「バイオブロック」

「オーラルポスチャー」の概念は、「Natural Growth Guidance(自然成長誘導法)」ではっきりと示されています。
「安静時に舌が口蓋に収まり、上下の口唇が軽く合わさり、上下の歯牙が近接する」とされており、歯並びと顔が健全に成長するために必要な要素です。これを実現させるために使われる装置はさまざまな工夫が施され、総称して「Biobloc(バイオブロック)装置」といいます。

人が集まり、活動が生まれる

この治療体系は、1994年に日本に紹介されました。現会長の北總征男が米国矯正歯科学会(AAO)に出席した際にニューヨークの診療所を訪問し、そこで「Natural Growth Guidance」について聞きました。急遽、日本でのジョン・ミュー氏の講演を打診し、初めての「Dr. John Mew日本講演会」が開催される運びとなります。これ以降、2011年までに17回の講演会が開かれ、本研究会主催による国際シンポジウムも2回行われています。

オーソトロピクスに関心を持つ矯正歯科専門医、小児歯科医、一般歯科医、基礎医学の研究者、歯科技工士が集まるようになり、1996年に「日本フェイシャルオーソトロピクス研究会」が設立されました。
主な活動としては、年2回の「例会」、症例発表や関連する演題発表を行う「オーソトロピクスデイ」、「自然成長誘導法 John Mew 講演会」の主催などがあります。また、会員が国内外で治験例や他の治療法との治験結果の比較研究を発表することもあります。
他にも、症例の見方・注意点・診療方針の検討・予後の見通しについて共有したり、オーラルポスチャーの改善に有効と考えられるバイオブロック装置の調整実習を行ったりと、活発に活動しています。
地域医療に責任をもつ臨床人としてお互いに研鑽を積みつつ、例会後の懇親会ではおいしい料理を囲んで和気あいあいと語り合う研究会です。

役員のご紹介

会長 北總 征男

会長 北總 征男 Kitafusa Yukio
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理事 横須賀 良次

理事 横須賀 良次 Yokosuka Ryouji
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理事 清水 敦

理事 清水 敦 Shimizu Atsushi
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理事 里見 優

理事 里見 優 Satomi Masaru
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理事 竹本 美保

理事 竹本 美保 Takemoto Miho
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理事 瀧本 正行

理事 瀧本 正行 Takimoto Masayuki
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理事 中野 崇

理事 中野 崇 Nakano Takashi
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