例会のお知らせ|矯正歯科の診断・治療法をお探しの方は日本フェイシャルオーソトロピクス研究会まで

〒289-2516 千葉県旭市口645

0479-62-0225
  • 地図
  • メニュー

第40回 Facial Orthotropics 研究会例会 報告

2021年6月16日

3月 3日( 日曜日) 10:00~17:00、例会が開催されました。
歯は、舌・口唇・頬のバランスのとれた位置に並びます。したがってその普段の状態や動き(Posture and function)は顔の発育まで少なからぬ影響を及ぼします‥‥‥とういことで、MFT(口腔筋機能療法=正しい口腔機能の習得に向けた訓練法)の実際について、ご経験豊かな 清水清恵会員に話を聞きました。今年5月の第52回小児矯正歯科学会においては、氏による講演が予定されていますので、ご興味をお持ちの方は是非お出かけください。「不正咬合の原因は先天的、遺伝的、環境的要因があり予防が難しいように思います。しかし、環境因子が原因の不正咬合はやはり予防したいと考えます。機能的な問題が原因であればMFTが予防手段として有効ではないかと考え、口腔衛生指導の一環としてのMFTを試みています(抄録より)」、との臨床人としての謙虚な清水清恵先生の御姿勢も、会員共々大いに勉強になった次第です。

また、役員より全身咬合と姿勢の話もありましたが、John Mew先生が「Orthotropics」で提唱する『オーラルポスチャー』と、全身姿勢の『姿勢』は次元関連が異なるのに加え、とくに後者は外傷等の複雑系因子が生育の中で経時的に関与し、それに対する生体の反応系も外見以上に複雑で絶妙に推移する問題です。社会的に認識されている業権範囲のなかで、歯科医師がどのような病態や疾病に、咬合治療や顎顔面の成長誘導の観点から参与してよいか、現時点では見解の統一はまだまだ得られてはいません。オーソトロピクス研究会の趣旨とも違った視点の論説であった点は、とくにはじめてご参加の諸氏にはご寛容願いたいと思います。

次回の例会では、オーソトロピクス(オーソトロピック)の基礎と臨床に向けた内容に絞る一方で、Biobloc Stage Ⅲの調整や、他の分野の講師を招いて、広い視点でオーソトロピクスを再考、ならびに会員相互の活発な意見の交換をしたいと考えております。