例会のお知らせ|矯正歯科の診断・治療法をお探しの方は日本フェイシャルオーソトロピクス研究会まで

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2013年3月10日 日本フェイシャルオーソトロピクス研究会例会の報告

2021年6月16日

2013/04/10 は事務局にて日本フェイシャルオーソトロピクス研究会の役員会が開かれました。近々、次回7 月の例会をご案内いたしますが、そのまえに、大いに盛り上がった3 月10 日の例会内容です。
参加:37 名(懇親会:14 名)

【午前】
座長 里見優 役員の音頭で、石谷徳人先生(鹿児島 上顎前突症例を提示)・清水清恵先生(東京 下顎前突症例)お二方の『新入会員の診査診断の発表』では、Facebook とGoogleドライブを活用した事前会議が採用され、さらに、ご両人ともすでに矯正歯科には造詣が深いこともありますので、簡潔かつ筋の通った素場らしいプレゼンスとなりました‥‥驚き!! です。
オーソトロピクスの概念は、早期に行われる一般的な矯正歯科処置と異なる点が少なからずあるため、個々の症例の「読み方(診査診断)」は、装置の取り扱いにも増して「深い読み」が要請されるところ‥‥参加者一同、お二方の発表から多くを学ぶことが出来ました。

【午後】
藤中千恵美先生(広島)嚥下機能の障害も遡れば広く社会と家庭を含めた発育時期在り方まで考えを致さねばならないことを、ダウン症におけるVF 画像(舌と咽頭の動き)から解説。形質的な遺伝問題とは別の、個々の患者さんがもつ幼少期からの「履歴性」の影響についてわかりやすく説明していただきました。藤中先生の広い視野は、矯正歯科の臨床者にとってたいへん参考となりました。「にしき堂もみじまんじゅう」を会場の皆様におわけいただき、ごちそうさま!。

山之内哲治先生(兵庫)
山之内先生は、外科を併用した矯正歯科症例を多数手がけるとともに、連携されている他科医師と積極的な交流を重ねていらっしゃる専門医です。顎顔面骨格形態が全身へ及ぼす影響を、他科医師の客観的な評価を踏まえ、睡眠時無呼吸症候群や精神性の問題にまで踏み込んで解説された発表でした。複雑事象を扱う臨床家も、科学者としての冷静な「眼」が必要であることがうかがわれました。

田井規能先生(岡山、アリゾナATS大学矯正科臨床准教授)
矯正歯科医がよりよい医療の実現に向けて、国内にとどまらずひろく海外において実地臨床のあるがままの所見を発表する大切さを、演者ご自身の経験から話していただきました。ご承知の通り分野を問わず「容認慣用」に流れると、あらゆる分野で社会の行き詰まり現象が表出します。田井先生の幅広い研究および臨床活動は、あらたな活力を歯科界全体に吹き込むものと期待されます。

【写真は例会風景・懇親会】