2021年6月16日
第46回オーソトロピクス定例回報告 開催;2017/03/12 中央大学駿河台記念館 参加者:17名
【発表者】
(1)横須賀‥‥ベーシックセミナー 不正咬合の原因は、遺伝的要因と環境的要因に分けられます。遺伝的(DNA) 要因は排除する事はできませんないが、環境的要因は改善することが可能な ものもあります。新刊書の中で、ミュー先生は、様々な原因でほとんど(Class Ⅲ級を除く)がTongue between teethを起こしていることが、不正咬合の原 因であると述べています。乳歯列期・混合歯列期に明らかな不正咬合が予想 される、あるいは不正咬合が見られる場合、筋機能療法や機能装置その他の 装置で、咬合育成をすることは、健全な咬合育成の為の必要条件となるでしょ う。
(2)茂木悦子‥‥矯正歯科治療に必要と考えられる気道の観察
(3)杉野道崇‥‥呼吸・摂食嚥下・睡眠からみた矯正治療の役割
(4)新藤 勝之‥‥Biobloc Stage Ⅲ調整実習 Biobloc Stage Ⅲの、とくに posteriorロックの調整の勘所‥‥レジンの添加 と削合について実習を行いました。そのほか、anteriorロックの効果を得る のが困難な解剖形状の特徴に照らした、ウェッジプレート(名古屋の渡辺修 先生開発)を 、Biobloc Stage Ⅲのanterior部に採用する試みについても症 例を交え、報告をしました。
(5)川埜淳子‥‥上顎埋伏犬歯と下顎側切歯犬歯の萠出異常を伴う早期治療症例
閉会のあとは、懇親会です(笑)。 (各演者の敬称略)
2021年6月16日
第46回オーソトロピクス定例会 開催日 2017年 3月12日 午前 10:00 開会 中央大学駿河台記念館(320号室) JR御茶ノ水駅より徒歩3分 TEL 03-3292-3111
《 プログラム 》 ◎ Basic Seminar 横須賀 良次 ・ 矯正治療に必要と考えられる気道の観察 茂木 悦子 ・ 呼吸・摂食嚥下・睡眠からみた矯正治療の役割 杉野 道崇 ◎ St.Ⅲ調整の実演 嶋 浩人 ◎ 会員の症例発表 川埜淳子
お申込み:FAX 03-5652-3393 オーソデントラム内事務局宛 電話でのお問い合わせ:03-5652-3322 ビジター参加費:5,000(当日受付)
梅のつぼみがほころぶ季節となりましたが、 皆様におかれましてはますますご清栄のこととお喜び申し上げます。 オーソトロピックス臨床、そして医院マネージメントに直結する内容です。 スタッフの方々もふるってご参加ください。
2021年6月16日
オーソトロピクス定例会 開催日 2016年 12月4日 午前 10:00 開会 中央大学駿河台記念館(620号室) JR御茶ノ水駅より徒歩3分 TEL 03-3292-3111 http://www.chuo-u.ac.jp/chuo-u/access/access_surugadai_j.html 《 プログラム 》 ◎ 症例検討:テーブルディスカッション形式で8症例 オーソトロピクスによる治療、あるいは異なる臨床アプローチで同様の成果が得られた症例を、さまざまな角度から検討します。早期治療の有効な面、または顔と歯列の成長誘導が、呼吸や筋肉等の環境因子の影響から制約される条件などをひろく検討します。 ◎ 技工サイドからの講演&実習 バイオブロック3装置だけでも5000個は越える製作の経験をおもちのオーソデントアイセイ薬師寺克郎さんから、臨床上遭遇する装置の破損と修理について解説。 装置製作や、チェアーサイドの修理に必ず役立ちます。
お申込み:FAX 03-5652-3393 オーソデントラム内事務局宛 電話でのお問い合わせ:03-5652-3322 会員無料・ビジター参加費:5,000(当日受付)
オーソトロピックス臨床、そして医院マネージメントに直結する内容です。 スタッフの方々もふるってご参加ください。
2021年6月16日
第45回オーソトロピクス定例会 開催日:2016年7月10日 10:00から16:30 中央大学駿河台記念館(320号室) JR御茶ノ水駅より徒歩3分
2021年6月16日
第44 回 オーソトロピクス定例会 2016 年3 月6 日、中央大学駿河台記念館にて、定例会が開催されました。 会員およびビジターの多数のご出席、ありがとうございました。 顔と歯列の健全な発育の鍵となる0ral posture 、Biobloc Stage Ⅲ の取り扱い、呼吸の生理とカプノメーターによる正常呼吸の客観評価と米国における呼吸治療の実際、混乱を増しつつある日本の小児矯正治療の適正なマーケティングの在り方に関して、活発な意見が交換されました。
(1)Basic Seminar は、症例の難易度の判断基準とBiobloc Stage Ⅲの効果について、John Mew 先生の実例を交えた解説。(担当:横須賀良次会員)
(2)三好光平会員(ワイオミング州呼吸習癖大学大学院生・神奈川県相模原一般歯科開業)から、Breathing Science の講演がありました。呼吸障害は、成長期の子どもに対しては歯列の異常と長顔化や顎の狭窄と後退をはじめとする顔の成長変化をもたらします。さらには慢性疲労や自律神経失調など、症状は多彩。罹患年齢も乳幼児から大人までとても幅が広いといわれます。口呼吸はCO2 deficiency Breathing Dysfunction との関連が指摘されており、共同演者のRoberto de Guevara 氏( R e s p i r a s ™ s p e c i a l i z e s i n b r e a t h i n g p a t t e r n d i s o r d e r s , a h a b i t l e a r n e d a f f e c t i n g p h y s i c a l , m e n t a l a n d e m o t i o n a l f u n c t i o n i n w o r k ,b u s i n e s s , s p o r t s , h e a l t h , a n d s c h o o l .)より、呼吸の生理からをはじめ、カプノメーターを用いた呼吸訓練の症例報告がありました。客観評価法の導入が、理学療法や生活指導の有効性を挙げることも紹介されました。
(3)特別講演:「小児矯正のマーケティング」と題して、株式会社Value Link 代表 高橋信也氏より、Web マーケティングの基本から実践活用、さらには患者さんとの良好な人間関係の構築に至るまで、Value Link 社の実績に基づく経営基盤の強化策の数々が紹介されました。 医療も社会経済や産業の変化とともに大きく変化をしていきますので、良質な医療の提供には、時代変化に応じて、安定持続を維持する医院管理と円滑なPublic relationが鍵となります。 高橋氏には、懇親会でもさまざまな医院経営上の指南をお話いただき、楽しく有意義な1日を過ごすことができましたこと、感謝申し上げます。(企画・進行:里見優)
2021年6月16日
第44回オーソトロピクス定例会 開催日 2016年 3月6日 午前 10:00 開会 中央大学駿河台記念館(620号室) JR御茶ノ水駅より徒歩3分 TEL 03-3292-3111 《 プログラム 》 ◎ Basic Seminar 横須賀 良次 ◎ 会員講演「オーソトロピクスにおける呼吸トレーニング」三好 光平 ◎ 「2015 オーソトロピクスディを振り返って」 会 員 ◎ 特別講演「子供の矯正患者の集患(マーケティング)」 ・ホームページ改善のポイント・ 患者紹介を増やすポイント・ 成功率を高めるポイント 高橋 信也 (株式会社 Value Link 代表) お申込み:FAX 03-5652-3393 オーソデントラム内事務局宛 電話でのお問い合わせ:03-5652-3322 ビジター参加費:5,000(当日受付)
立春の候、皆様におかれましてはますますご清栄のこととお喜び申し上げます。 オーソトロピックス臨床、そして医院マネージメントに直結する内容です。 スタッフの方々もふるってご参加ください。
2021年6月16日
今年の大きなイベント、Dr. John Mew 講演会(12/6)、オーソトロピクスデイ(12/7)、お陰さまをもちまして無事盛況に終えることができました。
多くの小児歯科・矯正歯科専門医、一般歯科医師の方々にご参加いただき、役員会一同、厚く御礼申し上げます。
オーソトロピクスデイでは、John Mew 先生の基調講演と、オーラルポスチャーを是正し顔の成長を安定誘導させる装置の調整実習が行われました。基調講演では、(1)乳児期に半ば常識的に行われているSpoon feeding の為害性、(2)母乳保育期間の短か過ぎる問題、(3)ハウスダストが充満する室内に暮らす時間が長いことなどに起因する子どもたちのアレルギー性鼻炎の増加‥‥等々が、そもそもの不正咬合の起因あるいは大きな原因をなすことが解説されました。
そのほかTotal Orthotropics とFunctional Orthotropics の概念の違いも説明されました。
Functional(機能的)とは、機構(機能と構造)の概念の一端を指すもので便利な言葉である反面、臨床者によって捉え方がまちまちで、きわめて曖昧、かつ、ぼんやりした概念を想望させる(一癖ある)言葉です(笑)。
「曖昧であっても、概ねの方向性に誤りがなければ、Muscle tone のもともとしっかりとした子どもたちには、顔貌や歯列の安定的な成長を補助できるので、それはそれでよしとしようではないでしょうか・・・・・」、そのような実情的な歯科界の情勢について、John Mew 先生は柔和な方針を示していました。
そして恒例の研究会会員による症例発表多数、なかなか好評でした。
「オーソトロピクス」の概念が提唱されて、およそ50 年が経ちます。
日本における長期の(20 年以上)臨床成果がようやく本会からも報告されるようになり、5歳から8 歳くらいにかけて行われる早期治療の大切さが、歯科界に「正しく」普及することが期待される次第です。
2021年6月16日
秋の気配が近づく中、皆様益々ご清栄の段およろこび申し上げます。 小児歯科医と矯正歯科専門医の方々は夏休みの診療が一段落、あらたに学会シーズンをお迎えになることでしょう。 ジョン ミュー先生の講演会、ならびに2015オーソトロピクスデイをご案内いたします。 John Mew 先生が提唱するOral Postureは、顔と歯列の健全な成長の鍵です。 子どもたちだけではなく、成人の歯並び治療の円滑な進行にも欠かすことができません。 矯正歯科の歴史の中で100年以上も前からその重要性が認識されてきた、呼吸、嚥下、唇頬舌等の静的動的バランスが、「フェイシャルオーソトロピクス」の概念にはしっかりと根付いています。MFTはもちろんのこと、装置を用いた具体的な対応‥‥Biobloc Stage Ⅲについても学んでいきましょう。 会員外の方々もお気軽にご参加下さい。詳しくは事務局まで。 会場( ステーションコンファレンス東京 ) へのアクセス↓ ↓http://www.tstc.jp/tokyo/access.html
2021年6月16日
2015年7月12日 10:00~16:10 場所:中央大学駿河台記念館 JR 御茶ノ水駅より徒歩3分
2021年6月16日
すっかり春めいて参りました。 お茶の水中央大学駿河台記念館にて3月15日、例会が開催されました。担当は、竹本美保会員。
●より実践的な内容に刷新、特別講師には、東京エアトラベル・ホテル専門学校の増田浩美先生をお招きして、「接客の心」を学びました。質疑が絶えず、診療所の従事者にまつわる職業意識や、近年学校教育の現場等でも社会問題に発展してきた「過保護」「クレーマー」等といった我が国全体の価値観の急激な変化、ひいては TDLマジックまで話が及び、基本に立ち戻り、心をこめることとマナーの大切さを教えて頂きました。
●ベーシックセミナーは、横須賀良次会員。 オーラルポスチャーの 是正準備としての上顎骨の側方拡大には、Biobloc Stage Iを用い ます。新生骨の発育を促しつつ行う正中口蓋縫合の離開は、上顎複 合体全体の各縫合部をゆるめる効果もありますので、開口癖が「染 みついた」子どもたちの中顔面の発育を、穏やかな舌の挙上ポスチ ャーと相伴って、回復する基盤をととのえます。「アゴを広げて歯を 並べる」思考とは異なる点に注意を要するところ。最近は、小臼歯や大臼歯の根が、皮質骨を突き破って、歯肉退縮を 来す事がCT画像で確認されて、とりわけ概ね9歳以降の上顎骨の側方への拡大には、年齢、筋肉の動態、もともとの骨の厚みといった、個体差への慎重な配慮が求められる様になりました。 すべて、 clinical judgmentたる所以。このような質問や意見が気軽に交わせ るのもアットホームな研究会ならでは・・・・です。
●定番となりました、Biobloc Stage IIIの調整実習。今回の担当は 新藤勝之会員。理論はあくまで理論。実際の診療は、成長期にある、個性豊かな子どもたちです。キーワードは「おおむねの方向性」。 「方向性」とは、とりもなおさず「オーラルポスチャーの是正」。 骨格や歯 列といった、自力では回復困難な領域に第一段階で我々はアプロー チします。その結果を安定させたり、それを契機に正常な顔面の発育を促すのが「機能&ポスチャー」。機能の代表格は「呼吸、嚥下、 咀嚼」。ポスチャーの代表格は「舌が口蓋に収まって、口唇は軽く閉 じ、上下の歯牙は極めて近接」、要するに「お口をぽかんとしない!」 に集約されます。Biobloc Stage IIIは、後者への対応となりましょう。
●パネルディスカッション:担当は北總征男会員、嶋浩人会員、里 見優会員。 テーマは ずばりMuscle tone!! 硬組織と違って軟組織の動態を 計測して統合した形で表現する方法は、現在截然とした評価法はあ りません。でも、臨床経験や日頃の観察を通じて、感覚的に察知す ることは困難ではありません。丁度、気落ちしたときの表情と人生 最高潮の表情が、同じ人でも表情や声音(こわね)から包み隠さず 現れてくるようなものでしょう。パネラーの皆さんは、矯正専門医 としてオーソトロピクスの臨床に造詣の深い方ばかりです。北總会員からはまず、どのように「Muscle tone(筋緊張)」をとら えて実際の現場に反映させれば良いか、症例を交えて解説していた だきました。そのなかで、もともと「Muscle tone(筋緊張)」がCaucasianより低位安定型の日本人について、そのなかでしっかりしている患者さんと、大変弱い傾向をもつ患者さんの治療を交えて解説してもらいました。 嶋会員は、比較的High muscle toneの2級患者さんの発表がありま した。下顎枝の旺盛な発育が発揮されて、顔貌の改善とともに、かみ合わせも安定、かつビューティフル。成長期を逃して、通常のエッジワイズ法による治療を行っていたとしたら、このような遺伝特性を引き出すことは出来なかったと思われます。 里見会員からは、咀嚼訓練、発語トレーニングを併用した治験例が紹介されました。手根骨の骨化度が、顔の成長スパートと終了のよき指標になることが知られていますが、紹介症例では身長とは相関性が低いまま、すでに拇指種子骨の骨化が早期から確認されました。とくに女児では、5歳から6歳に発現する「成長スパート」の機を逃さずに、矯正歯科医や小児歯科医が適切に介入することの大切さが強調されていまし た。「たべる」、「はなす」、「はなでいきをする」・・・といった当たり前の機能がなかなか育まれないなかで、その基本機能に着目し、諸種の装置の特性や諸種の理学療法を併用して治療を進める必要性が強調されていました。
●三好光平会員からは、先欠を伴うII級の二卵性双生児の症例が報告されました。歯牙の先天欠如は自然のバリエーションとして、珍しいことではありませんが、歯と歯の隙間を矯正歯科治療に活用できる場面も少なくありません。やはり、Prognosis、それも長期の展望を以て、現時点でわかること、わからないことをわけて判断し、個々の患者さんの個別与件をひろく鑑みて適切に対応してゆく大切さが、レビューアーの中野錦吾先生から補足されていました。 そして、懇親会はお茶の水「山葵」。和みのひとときです。